【今日のコラム】
今日は朝から仏壇の掃除を念入りに行った。祖父が15年前に亡くなり、祖母が5年前に亡くなったため、祖父母の長男である藤沢に住む叔父の家に移す必要があったためである。
仏壇の魂抜きは随分前に行ったと聞いており、その安堵感と私のズボラさで、一度も清掃を行っていなかったが、流石に埃まみれの状態で叔父に送るのも気がひけたので、朝早くから慣れない仏壇手入れを行った。
清掃終盤、どうしても埃が取れない部位をしつこく布巾で掻き取ろうとしていると、布巾の繊維が部位に引っかかり、強引に布巾を引張たら、その部位に隙間が生じた。
そう、部位は扉だったのだ。
扉を恐る恐る開けるとあらびっくり。ご先祖様各位のお位牌がたくさん出てくるではないか。
引越し便で送られる前に、ご先祖様が私に訴えかけてた捉えている。
この扉は祖母も含めて、祖父以外は誰も知らなかったのだろう。
そして引越し業者がやって来て、手際良く仏壇の梱包を行う。
「お客様、これが出てきましたが、どうされますか?」
やれやれ、次は小判でも出てきたかと思い、業者の手もとを見るとコボちゃんの12巻だった。
ご先祖様の半笑い方が私のそれに似ているような気がした1月終わりの午後である。
つづく
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